「あの頃は何とかやっていけてた。」
そう思い返すことがあります。
夫の収入は、以前は月50万円ほどありました。
贅沢はできませんでしたが、住宅ローンを払い、子どもたち3人を育てながら、家族で生活していくことはできていました。
子どもが小さいころは、自分の時間なんてほとんどありませんでした。
友達との外食もずっと我慢していました。
「また今度にしよう」
「子どもがもう少し大きくなってからにしよう」
そうやって、自分のことはいつも後回しでした。
「この生活がずっと続く。」
私は、どこかでそう思っていました。
でも、人生は思い通りにはいきませんでした。
仕事が変わり、夫の収入は月15万円ほどに。
通帳を見ながら、何度も計算しました。
「どうやって生活したらいいんやろう。」
何度計算しても、答えは変わりませんでした。
足りない。
その現実だけが目の前にありました。
それからは、貯金を切り崩す生活が始まりました。
今までコツコツ貯めてきたお金。
「もしものために。」
そう思って貯めていたお金が、毎月少しずつ減っていきます。
通帳の残高を見るのが怖くなりました。
子どもたちは成長し、教育費もかかります。
学費のために借りたお金もあります。
返済も始まりました。
夫も夜勤の仕事を増やして返済しています。
家族みんなが、それぞれ必死でした。
私は32年間、事務の仕事を続けています。
そして今も、フルタイムで働いています。
正直に言うと、
50歳になっても、こんなに必死で働く人生になるとは思っていませんでした。
仕事が終われば家事。
休みの日にはタイミー。
早朝の調理の仕事に向かう日もあります。
眠たい朝もあります。
体がついてこない日もあります。
それでも働きます。
働かなければ、生活できないからです。
「なんでこんな人生になったんやろう。」
そう思う日もあります。
腹が立つこともあります。
泣きたくなる日もあります。
でも、子どもたちにはできるだけ我慢をさせたくありません。
「お金がないから。」
その一言で夢を諦めてほしくない。
自分がずっと我慢してきたからこそ、子どもたちには同じ思いをさせたくない。
その思いだけで、今日も仕事へ向かっています。
でも、不思議なんです。
どん底だと思っていたあの頃があったからこそ、私は「このままでは終わりたくない」と思うようになりました。
この出来事が、私の人生を少しずつ変え始めるきっかけになったのです。
その話は、また次の記事で書こうと思います。

コメント