自主トレをしていない。素振りをしていない。
それがわかると、夫は息子に暴言を浴びせました。時には手が出ることもあった。怒鳴り声が家中に響いた。
息子は怖かっただろうと思います。今でもそう思います。
かばうと、今度は私に向かってきた
見ていられなくて、間に入ったことがあります。
「もうやめて」と言うと、夫の怒りは私に向かってきました。
「お前が甘やかすからさぼりよるんや!」
怒鳴り散らされながら、私は黙って立っていることしかできなかった。かばいたくても、かばうことで息子がさらに責められる。どうすることもできなかった。
努力しない息子が許せない夫
夫が息子に求めるのは「必死さ」でした。
悔し涙を流すこと。死ぬ気で練習すること。がむしゃらに取り組む姿勢。
息子はがたいが大きくて体格には恵まれているけれど、夫の目には「必死さが見えない」と映っていた。それが許せなくて、怒りになっていた。
でも私は思っていました。「必死さ」を引き出すのに、暴言と暴力が必要なんですか、と。
怖い思いをした息子は、どんな気持ちだったか
怒鳴られて、脅されて、それでも野球を続けた息子。
親に応援してほしくて、サッカーの夢を諦めて野球を選んだ息子が、今度は怒鳴られながら練習しなければいけない。
怖かっただろうと思います。しんどかっただろうと思います。
それでも「野球やめたい」と言えなかったのは、言ったらどうなるかわかっていたからかもしれない。
止められなかった後悔
あのとき、もっと強く止めるべきだった。
「子どもに手を上げるな」と、はっきり言うべきだった。でも夫に強く言えば、今度は私が標的になる。そのことがわかっていて、声を上げられなかった。
子どもを守りたかった。でも守り切れなかった。その後悔は今も残っています。
息子よ、ごめん。お母さんはあのとき、もっと強くあるべきだった。

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