夫が思い通りにいかないとき、家の空気が変わります。
不機嫌になる。口数が減る。ため息が増える。そして些細なことで怒鳴る。
子どもたちはそれを感じ取って、静かになります。私も静かになります。家全体が、夫の機嫌を中心に回っていました。
思い通りにならないと暴言が出る
息子が自主トレをしていなかったとき。
私が気に入らない料理を出したとき。
子どもたちが夫の期待通りに動かなかったとき。
怒鳴り声。暴言。脅し。
それが嫌で、みんなが夫の顔色をうかがうようになっていきました。「お父さんの機嫌はどうか」「何か地雷を踏まないか」——それを常に考えながら過ごす家の中。
これが普通じゃないと気づいたのは、ずいぶん後になってからでした。
子どもたちがかわいそうだった
子どもは、家が安心できる場所であるべきです。
家に帰ったら、ほっとできる。そういう場所であるべきなのに、うちの子どもたちにとって家は「お父さんの機嫌に気をつける場所」になっていた。
それがかわいそうでなりませんでした。でも私自身も夫の顔色をうかがっていたから、子どもたちに「大丈夫だよ」と言えなかった。
夫の機嫌は、夫の問題
今になってやっと思います。
夫の機嫌は、夫の問題です。私や子どもたちが何かを我慢して解決するものじゃない。
思い通りにいかないことは、誰にでもある。でもそれを家族にぶつけていい理由にはならない。怒鳴っていい理由にも、暴言を吐いていい理由にもならない。
当たり前のことだけど、長い間それが当たり前だと思えなかった。
今もまだ、機嫌をうかがっている
正直に言うと、今もまだ続いています。
夫が帰ってくる時間になると、私も子どもたちも、なんとなく空気が変わる。「今日の機嫌はどうか」を、玄関の音や足音で読もうとする。
長い年月をかけて、体に染み付いてしまったんだと思います。
これはトラウマなのかもしれない、と最近感じています。夫が怒鳴らなくなっても、しばらくは体が反応し続ける。それくらい、日常的に怖い思いをしてきたということです。
子どもたちに謝りたいこと
もっと早く「それはおかしい」と言えていたら、子どもたちの家での時間が違ったかもしれない。
怒鳴られて、怖い思いをして、でも「お父さんだから」と我慢してきた子どもたち。
機嫌をうかがうことが当たり前になってしまった子どもたちに、ごめんね、と思います。
そしてこれからは、少しでも安心できる場所を作っていきたい。家に帰ったらほっとできる、そういう空気を取り戻したいと思っています。

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