夫の帰りはいつも深夜でした。
11時、12時は当たり前。ひどいときは2時や3時に帰ってくることもありました。仕事が忙しいのはわかる。でも、問題はその後の言動でした。
■ 「なんで温かくないの」
深夜に帰ってきた夫が一言目に言うのが、夕飯へのクレームでした。
「なんでこんなに冷えてるの」
「こういう料理は嫌いって言ったよね」
「もっとちゃんとしたもの作ってよ」
私は朝から仕事をして、帰ってきてから家事をして、やっと子どもを寝かしつけて、ようやく一息ついた頃に深夜帰宅のアラームが鳴る。そのたびに起きてレンジで温め直して、クレームを聞く。
「温かいのが食べたいなら、帰る時間に連絡してよ」と言えたらよかったのですが、当時の私には言えませんでした。言うと機嫌が悪くなって、もっとしんどくなることが目に見えていたから。
■ 積み重なる「小さな傷」
食事のことだけじゃなく、言い方がきつかったり、返事をしてもらえなかったり、私の話を途中で遮られたり。一つひとつは「小さなこと」に見えるかもしれません。
でも、それが毎日積み重なっていくと、心が少しずつ麻痺していきます。「どうせ何を言っても無駄」「自分が我慢すれば丸く収まる」という思考に、いつの間にかなっていました。
■ 我慢の限界と気持ちの変化
それでも何年もそうして過ごしたのは、「家族を守りたい」という気持ちと、「離婚は失敗だ」という刷り込みがあったからだと思います。
でも、お金の勉強を始めて自分で稼げるようになっていくにつれて、少しずつ気持ちが変わっていきました。経済的に自立することが、精神的な自立にもつながっていくことを身をもって感じました。
今はあの頃より、ずっと自分のことを大切にできています。

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