無排卵と診断されてから、排卵誘発剤を使いながら人工授精に進みました。
「人工授精」と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、処置自体は短時間で終わります。でも、それに至るまでの通院や、毎回の「どうだろう」という気持ちの揺れが、地味にしんどかったです。
■ 人工授精の流れ
排卵誘発剤を飲んで卵胞の成長を確認しながら、タイミングを合わせて人工授精をおこないます。処置が終わったら、あとは2週間待つだけ。
この「2週間待つ」というのが、精神的にかなりきつかったです。
体の変化に一喜一憂して、「これはもしかして…」「いや、また気のせいかも」を繰り返す。生理が来るたびに、どっと力が抜けていく感覚がありました。
■ 7回目の不成功、そして体外受精へ
1回目、陰性。2回目、陰性。それが7回続きました。
毎回気持ちを立て直して、また通院して、また2週間待って——その繰り返しが7回。費用も、体も、気持ちも、じわじわと削られていきました。
先生から「次のステップを考えましょう」と言われたとき、「体外受精」という言葉が出てきました。正直、「そこまでするの?」という気持ちと「もうそれしかないのかな」という気持ちが入り混じっていました。
■ 費用のこと
当時は不妊治療への保険適用が今ほど整っていなかったため、費用がかなりかかりました。人工授精を7回くり返すだけでも、決して安くはない金額になります。
「お金と体と気持ち、全部すり減っていく」——そんな感覚が続いた時期でした。
■ 夫への複雑な気持ち
通院に夫が付き添ってくれたことはほとんどありませんでした。「仕事があるから」という理由で、ほぼ一人で通い続けました。
一緒に頑張れたら、もっと心強かったと思います。でもその話は、今でもうまく言葉にできません。
次回は体外受精の記録です。

コメント