息子が大学を辞めたいと言った時、正直頭が真っ白になりました。
「なんで?」
それが最初に出た言葉でした。
せっかく入学したのに。
これからだったのに。
高い学費も払っているのに。
親としては、いろいろな思いがありました。
でも息子は悩んだ末に出した結論でした。
軽い気持ちではなかったと思います。
それでも私はなかなか受け入れられませんでした。
親になると、つい自分の理想を子どもに重ねてしまいます。
大学は卒業した方がいい。
安定した仕事に就いた方がいい。
遠回りしない方がいい。
そう思っていました。
でも息子を見ていて気づいたことがあります。
人生は親の思い通りにはならない。
そして、ならなくていい。
ということです。
大学を辞めたからといって人生が終わるわけではありません。
遠回りしたからといって失敗でもありません。
私自身の人生だって、思い通りに進んだことばかりではありませんでした。
息子は今、仕事を探しています。
不安もあると思います。
迷いもあると思います。
でもそれは、18歳なら当たり前のことです。
私が18歳だった頃も、将来なんて見えていませんでした。
それなのに親になると、子どもには正解の道を歩いてほしいと思ってしまう。
不思議なものです。
最近は思います。
親の役目はレールを敷くことではなく、転んだ時に立ち上がる力を信じることなのかもしれない。
もちろん心配はしています。
今でもしています。
これから先も心配すると思います。
それが親だから。
でも心配と信頼は別です。
心配しているからこそ、信じたい。
失敗してもいい。
遠回りしてもいい。
自分で考えて、自分で選んだ道を歩いてほしい。
息子が大学を辞めたことで、私はたくさん悩みました。
でも同時に、親として大切なことも教わりました。
子どもの人生は、親のものではない。
そして親もまた、自分の人生を生きていい。
そんな当たり前のことを、18歳の息子から教わった気がしています。

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