息子が父親を尊敬しなくなった日

子どもは親を見ています。

親が思っている以上に、よく見ています。

何を言うかだけではありません。

どう生きているか。
どんな行動をしているか。
困ったときにどう向き合うか。

そういう姿を見ています。


夫はよく息子に言っていました。

「根性が足りない」
「努力が足りない」
「もっと頑張れ」

でも息子は、父親の過去も知っています。

高校で野球をやめたこと。
その後は遊んでいたこと。
自分でそう話していたこと。

だから父親の言葉が素直に入らなかったのかもしれません。


ある時から息子は、父親の話を聞かなくなりました。

返事はする。

でも心は離れている。

そんな感じでした。

私は見ていて分かりました。

怒られるから聞いているだけ。

納得して聞いているわけではない。


尊敬は強制できません。

「親なんだから尊敬しろ」

と言われて生まれるものではありません。

積み重ねた言葉や行動の中から、自然と生まれるものだと思います。


私自身もそうでした。

夫の怒鳴り声や不機嫌に長年振り回されるうちに、尊敬よりも恐れの方が大きくなっていました。

恐れで人は動きます。

でも心は離れていく。

それを私は家族の中で見てきました。


息子は今18歳です。

これからたくさん失敗すると思います。

遠回りもすると思います。

でも私は、失敗してもいいと思っています。

誰かに認められるためではなく、自分で納得できる人生を歩いてほしい。

そしていつか、

「親の言う通りに生きなくてよかった」

ではなく、

「自分で考えて生きてよかった」

と思える大人になってほしい。

そう願っています。

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